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備忘録

現代韓国を知るための60章「石坂 浩一、福島 みのり」(明石書店)

著者の石坂氏は以下のように、はじめにで書いている。

大学生など韓国のことをきちんと研究してみたい人を対象として、進んで韓国のことを知ろうとする皆さんの入門書に
なるように書かれている。

日本社会はいまだ、朝鮮半島を植民地化した時代の思想や風潮を引きずっているし、だからこそ知ることはやはり大切なのだ。


入門書にするのであれば、中立的立場による記述を気を付ける必要がありますね。
知ることが大事というのは大いに同意します。
戦後、戦中・戦前の思想・風潮から脱却しようと行った教育によってゆがめられたものを、今知ることで取り戻そうとしているのですよ。
それが、左巻きの人には看過できないようですね。
はじめにを読んで、あ~、この本は左巻きの巣窟なんだねと感じた。
どういう志向のもの本を書くのかを興味があり読み進めました。

ちなみに、戦中・戦前を全て肯定するつもりもないし、全て否定するつもりもない。戦後のこともしかり。

日本は19世紀から朝鮮半島に介入して1910年には大韓帝国を併合、植民地化した。・・・植民地支配による被害やそれへの補償については全く言及せず、有償・無償の経済協力を行うことのみを示し、・・・



併合≠植民地

ですがね。アメリカが西部とかハワイとか併合していますが、あれは植民地ですか?
Wikipediaですが、ちょびっとお勉強してみました。Wikipediaには次のように書いてある

近現代においては、本国政府の憲法や諸法令が原則として施行されず、本国と異なる法的地位にあり、本国に従属する領土を植民地という。

「本国と異なる法的地位にある」かどうかが植民地かどうかの分かれ目ってことね。

日本の領土たる外地(南樺太、台湾、朝鮮)には憲法の効力が及ぶのに対し、日本の領土ではない外地(関東州、南洋群島)には憲法の効力が及ばないという考え方を前提にして、統治方針を決めた。

これを読むと植民地とは言えないね。

凡て殖民地には憲法は施行せられないと解するのが正当な解釈である

ただ、美濃部達吉はこういう解釈をしていたそうです。

なお、1918年4月17日に共通法(大正7年法律第39号)で内地とされ準内地的扱いとなり、1943年4月1日に「樺太ニ施行スル法律ノ特例ニ関スル件」(大正9年勅令第124号)の廃止にともない、名実ともに樺太が内地に編入された。

ただね、南樺太はその後、内地として扱われるようになってそうです。

じゃあ、完全に法的地位が同じでないと併合と言わないかというとそうでもなく、ハワイは制約がついていた。

基本法下のハワイは、基本的に他の48州と同様合衆国憲法とそれにもとづいた諸制度によっていたが、いくつかの点で重要な格差が設けられた。

制約付きで適用されたというのは朝鮮・台湾もおなじだね。
で、最後の引用

植民地の統治形態には、以下のものがある。

1.領事裁判権や租借地・租界設定条約による治外法権の確立。
2.外交権や駐軍権のみを獲得し内政は先住民による統治に任せて原則として干渉しない保護領。
3.現地の王侯や部族長を通じて支配する間接統治。
4.本国から総督や民政長官、軍政長官などを派遣して支配する直接統治。
 本国が外交と防衛のみを担当し内政は現地住民によって民選された政府・議会に委ねる自治植民地。
 ただし「自治」とはいっても、参政権は本国出身者に限定されたり、先住民の参加を認めても公用語(本国の言語)習得や一定額 以上の納税などの条件を付けて、事実上の参政権が著しく制限されることが多い。
5.自国領への併合(この場合も従来の現地住民について、市民権や国籍上の地位に区別が設定されたり、併合領土での立法・行政権など統治形態が異なることがある)

一般的に植民地統治が継続する中で1.あるいは2.から4.までの変遷をたどるケースが多い


併合は植民地の統治形態の最終形のようですね。
全部すっ飛ばして最終形から入ったうえに、そこから植民地化というからには、5.から逆に進んだってことを言いたいんでしょうかね。

ハワイと朝鮮の違いは?
・アメリカが第二次大戦の戦勝国、日本は敗戦国。
・アメリカが連邦国家で日本は違う
ってことかいね。
学術的に植民地と呼ぶ要素はあるってことみたいですが、学者は論文の中で好きにマスタベーションするとよろしい。
私的には、はなはだ疑問ですがね。

植民地であったとして、賠償が必要かという話。
インドがイギリスに賠償請求して金払っていますか?

ちなみに日本政府は個別に補償しようとしたが、韓国政府が一括で寄越せって言って、本文にもある「圧縮的近代化」のためにそれを大いに流用したんでしょ。
大学生に入門書として使ってもらうのならば、自分の都合の悪いことは書かないってどうですかね。

お次は原発の話。

韓国で大きな社会問題となったのは放射能廃棄物の永久処分場建設問題であった。・・・いずれも住民たちの反対で撤回に至った。ここで原発そのものの見直しに進めばよかったのだが、ノ・ムヒョン大統領は処分場立地を決めることが自分の使命とおもいこんだようで、・・・

左派政権のノム君を批判してる!びっくり。でも、反原発の思想がもろあふれ出ていますな。「ここで原発そのものの見直しに進めばよかったのだが」って、他国の政策でかつ、良し悪しは人の数だけあるのにね。
書くとすると「ここで原発そのものの見直しに進む選択肢もあるのだが」とかじゃない?
結果論で人を批判するのは簡単ですよね~。

竹島の話

日本政府は竹島について「固有の領土」と主張しているが、「固有の」とは何を指すのかが不分明であると批判されてきた。近代国民国家が成立する以前に近代国家の考え方を適用するには無理があり、住民が定住して生活を営んだ事が内竹島について、近代国家の領有の概念を適用すること自体、不適切である。


韓国も独島が韓国固有の領土と主張していますよ。ってことは両方の「固有の領土」っていうのは無効でイーブンということですよね。
それであれば、批判する意味が無いね。
「批判されてきた」と言っているが、誰によって批判されてきたのでしょうかね?
前、朝日新聞の記者が「中国・韓国などのアジアから批判されているが、それについてどう考えるか?」みたいな質問をしていた。
逆質問で「中国・韓国以外の国はどこですか?」とされたとき、言葉に窮していましたのを思い出した。
意図的に言っているとしたら捏造、無意識だとしたら、ジャーナリスト失格ですな。
著者は参考書で、和田春樹大先生のを紹介していた。さ・す・が!

北朝鮮大好き発言!

パク・クネ大統領は、統一をビッグチャンスとする言説で注目を集めたが、無理な統一は北の吸収に帰結せざるをえず、現段階では平和定着が現実的課題と言えよう

共産主義で残っている国って、中国・ベトナム・北朝鮮・キューバぐらいしか思いつかないが、民主主義国家の日本にいて、朝鮮半島統一って言ったら北を南が吸収でしょ。
まあ、民主主義は万能じゃないので、共産主義の良いところがあれば取り込めば良いとはおもうが、北主導の統一じゃないと嫌よって。
日本って平等平等いって中国なんかよりよっぽど共産主義っぽいと思うけどね。

最後に全く関係のないTVのこと。
韓国だけのことかは知らないが、昔のTVドラマは生放送でやっていたんだって。
他には、12時~16時は放送が出来なかったんだって。ふ~ん。

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したたかな寄生「成田 聡子」(幻冬舎)

カッコウの托卵は知っていたが、それ以外のものははじめて知った。
親に教えてもらうのでもなく、先に生まれて他の卵を巣から捨てるっていうのは遺伝的な何かで決定づけられている行動なんでしょう。
人間も含め遺伝といっても結局は、電気信号や化学反応によって制御されているのだから、
外部からいかようにでもコントロールできるんでしょうね。

人間も自分の意志で動いていると思っていても実は何らかの別の寄生生物にコントロールされているってこともあってもおかしくないと思う。

特定の生物に寄生(生涯宿主を何度も変えるものも含め)するようになるに至るのに、どれだけの失敗をしてきたんでしょうか。
その辺を数学的に求めてくれる人がいると面白いなと思う。

反「道徳」教育論「山口 意友」(PHP研究所)

人に言われるままに受け取るのではなく、自分で考えて判断しなさいっていうことを著者は言いたいんだと思う。
「自分で考えて」というのが、著者の言葉では「自分の美学」にのっとってとなる。
わたしの考えでは、「自分で考えて」=「論理的に考えて」となるけど、まあ似たような考え方だと思う。

子供のころから「みんながやっているから良いんだ!」っていうセリフを聞くたびに物凄い違和感を感じていた。
そりゃ違うだろう、自分で判断して良いと思うからやる、悪いと思うからやらないっていう話じゃないの?ってね。

金太郎飴みたいな人間を作り出したいのであれば、そういう教育が良いんだろうが、
でもそれって戦前の右向け右!みたいなのに繋がると思うんだけどね。

Amazonのレビューの評価が低い人のコメントを見ると面白い。
・駄目である根拠を示していない
 →主観で判断
・小難しい言葉を並び立てていて、結局何がダメなのかわからない
 →論点ずらし

これらって、もろ左巻きの人に合致する傾向だと思う。

教育に関わっている人は左巻きの人が多いって印象だけど、著者はそういう性向で書いているのではなく、
中立的立場で書こうとしているように見受けられるので自分は良いと思う。

大人もぞっとする原典日本昔ばなし「由良 弥生」(三笠書房)

グリム童話はもっとグロイ内容だということは聞いたことがある。
それと同じように現代の子供に伝えるのにグロ過ぎない内容に改変されてしまったようですね。
そのままが良いと思うのだけどね。現代風のものを作りたければ、既にある物語をいじくるのではなく、新しい全く別の物語を作ればよい。

11話あるうち、元々知っているのは「かぐや姫」の話だけで、あとは名前を聞いたことがあるような気がする「人魚と八百比丘尼」「姥捨て山」の2つ。
だから、あまり原作との違いはわからなないが、物語として面白いね。
日本昔ばなしを今テレビで見ても面白いしね。

かぐや姫は月に帰るんじゃないんだね。そして、爺さんも欲深爺に成り下がるっていう話で、よくありそうなことです。
昔ばなしのある目的は、教訓を残すってことだと認識しているので、その通りの内容になっていたのだと思う。

口語訳 遠野物語「柳田 國男 (著), 後藤 総一郎(監修)」(河出書房新社)

遠野物語という名前自体は有名じゃないでしょうか。
ただ、どんな内容なのかを全く知らなかったので読んでみた。
(遠野物語をもとにした、カッパ淵なるものがあるというのは知っていた。)

柳田國男の名前も有名ですね。文系じゃないので学校で教わった記憶は無いが、
柳田國男を引用している本は何度も読んだ記憶がある。
じゃあ柳田國男著の本を読んだことがあるというかと、ないんだよねこれが。

遠野地方ローカルのつい最近(柳田國男の生きていた時代の)の伝承を本にしてみました、ってな感じの内容でした。
まわりのじいちゃん・ばあちゃんに昔話をしてもらった様な内容と言ってもいいでしょうかね。
そんな大した出来事では無いので、記録しないとすぐに消えてしまうような内容なので、各地方でこのような本を出したら物凄い量のXX物語が出来上がる感じじゃないかな。
柳田國男先生の特徴を読みとれる様な内容であるとは感じられなかった。

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